100年後も残る山林を整備したい。次世代やその後の世代にも、森林の大切さを伝えたい

進捗率の管理について

契約から選木確認までに要する日数は15~25日である。そして、この日数の間の設計金額から算出される出来高進捗率は一般的には5~10%だ。その一報で、500万円程度の規模の工事の場合、全工程を1ヶ月半程度で終えるとすると、自社工程における進捗率は30%以上になる。また、この日数をもとに人件費等を見積もった場合、契約から選木確認検査が完了するまでの間の実行予算上の進捗率は同様に30%以上になる。

このように、設計金額から算出される出来高進捗率は、実行予算上の進捗率よりもだいぶ少ない。そのため、選木確認を終えた月の履行報告を5~10%で提出したが、翌月にはほぼ工事が完成し、100%に近い履行報告になるなど、実際の工程とかけ離れてしまうケースもある。土木、建築、農業、製造業等の業種と異なり、林業、森林整備の工程は様々な技術を要する手仕事から成り立っている。そうした特殊性があるため、従事する労働者の技量で作業スピードにも違いが出ることが多い。つまり、労働者の経験値により工程全体の進捗状況が左右されるので、業務を請け負う企業によって、工程管理の内容が大きく異なるのである。

そうした中でわが社は、自社の能力をきちんと分析・把握したうえで独自に構築した進捗率管理を行っている。そのおかげで、工期が遅れたことはこれまでの19年間、一度もない。
単に設計金額だけを根拠に進捗率を管理すると、思わぬ落とし穴が潜んでいることも多い。たとえば、設計金額上では80%以上感性しているはずの現場がいつまでも終わらず、結局工期に間に合わなかった。そんな工事をしてしまった企業の話を耳にしたことがある。このケースはまさに、金額だけをもとに進捗率を算出し、工程管理を細部まで検討せずに作業を進めてしまうという誤った判断をした例と言えるであろう。こうした自体を未然に防ぐためには、まず会社として工期内に検査が終わるよう最大限の努力をしておくことが重要だ。自社の能力を把握して独自の見積もりを作れない工程管理者だけが問題なのではない。会社としての姿勢・方針が最も大事なのである。

わが社は、工事を責任施工で請負っている。したがって、顧客から手直しを要求されることや、工期が遅れることは、決してあってはならない。会社の方針として工程管理者に日々の進捗率を徹底して管理させるのは当然のこと。
「仕事を甘く見ず、正確な工程の把握に最大限努めてほしい」と常に社内に呼びかけている。

例えば、積雪で作業ができない。あるいは台風により道路が決壊して通行できないなどのアクシデントは日常的に起こりうることで、顧客に対する言い訳にはできない。それは、あらかじめ予測できることであり、それらも想定内のこととして工程管理に努める必要がある。
「工期が遅れ、顧客に迷惑をかけることがあってはならない」というのが私の考えであり、日々、そのように精進しているところである。

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